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横浜市 戸塚 小児科 アレルギー科 うえの小児科クリニック

うえの小児科クリニック 平日9:00~12:00、14:00~18:30 土曜9:00~12:00 休診は木曜午後、土曜午後、日曜、祝日

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院長のひとり言 発熱にはどのように対応するの?

病院勤務医時代、救急外来に来院する最も多い症状が発熱でした。
小さなお子さんは免疫能力が低く、ちまたに流行する様々なウイルスや細菌の感染によりいたって簡単に熱をだします。

体温上昇は人が持っている感染防御のための武器!
38.5度でも本人が元気なら、頭を冷やすだけで経過を見ても大丈夫

「熱が38.6度もある!!!」自分で体調を的確に表現できないお子さんの発熱に遭遇すると、多くの保護者の方は大慌て・・すぐにでも医者にみせて解熱剤を使わないと・・・・ ちょっと待ってください!!確かに発熱をみとめる髄膜炎などのこわい病気もありますが、ほとんどは咽頭炎、上気道炎(いわゆる風邪)によるものです。

以前は「熱が38.5度ですぐに解熱剤を使用してください」といわれた時代もありましたが、現在の感染防御の考え方では、熱というものは感染した細菌やウイルスの増殖をおさえる、人間がもっている有効な武器のひとつです。熱が出ていても本人が比較的元気であれば、あわてて解熱剤を使わず、頭を冷やして経過をみても大丈夫です。

ただ何が何でも解熱剤を使わないというのも考え物です。本人が熱で苦しそうであれば、大量の消耗や脱水の危険性を回避するために解熱剤を使用することは仕方ないと思います。
また心情的にも熱でうなされている我が子をそのままみているのは親として耐えられないものです。

熱が高いか低いかだけでなく、
お子さんが元気か、苦しそうかも解熱剤を使う判断材料にしましょう

要は熱の高い低いではなく、お子さんの苦痛が強い場合に解熱剤の使用を考えればいいと思います。40度の熱が38.5度になればまだ熱はありますが、本人は大分元気になるはずです。

熱をみとめた際は慌てずにまずアイスノンなどでよく頭を冷やし、それでも高熱が続いて、お子さんが苦しそうなとき解熱剤を使用してください。(冷えピタだけではよくありません。)

ご不明な点や熱で心配なことがあれば、診察時に遠慮なく質問してください。