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横浜市 戸塚 小児科 アレルギー科 うえの小児科クリニック

うえの小児科クリニック 平日9:00~12:00、14:00~18:30 土曜9:00~12:00 休診は木曜午後、土曜午後、日曜、祝日

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院長のひとり言 ヒブ、肺炎球菌ワクチンって受けても大丈夫?

平成23年3月2日以降、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、3種混合ワクチンの同時接種を行った乳幼児の死亡例が7例報告され、その安全性が確認されるまでヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンの接種を見合わせていました。

その後ワクチンの安全対策調査会の検討により、平成23年4月1日からワクチンと死亡との因果関係は認められないとの結論によりワクチンの接種を再開することとなりました。

とはいえ、あれだけのニュースになった後で「接種しても大丈夫!」といわれても不安になるのは当然のことです。そのような保護者の方々の不安を解消するために再度、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、同時接種の安全性についてお話します。

両ワクチンの接種を10年以上前から行っている欧米や諸外国では
今までに大きなトラブルは発生していません

今回、日本で使用しているワクチンは、すべて諸外国と同じものを輸入して接種していますので、ワクチンの副反応が日本人にだけ強くでるということは常識的には考えられません。

では同時接種を行ったためなのでしょうか?
これも可能性はかなり低いものと考えられます。

もともと日本が同時接種を開始したのは諸外国から比べればむしろ遅い方で、アメリカなどでは同時接種は当たり前、場所によっては1日に5種類のワクチンを同時接種することもあります。

そのようなやり方でも明らかに死亡例が増えた、副反応が強くでた等の報告はなく、今でも同様の方法で接種を続けています。

乳幼児に不幸が出てしまったのは
ワクチン以外(ウイルス感染など)に原因があったのではないか

ではどうして日本だけにこのようなことが起こったのでしょうか?
これは私見なのですが、ワクチン以外の原因(ウイルス感染など)で偶然同じような時期に死亡例が発生したのではないかと考えています。

そのように考えればもともと基礎疾患をもっていた乳幼児に死亡例が多かったことも理解できます。

厚生労働省は、今後もこの問題についてさらに検討していく予定です。

死亡した乳幼児の原因をさらに追究していけば、ワクチンが原因でないことがさらに確認されるものと思われます。

同時接種についても同様に接種方法が原因ではなく、不幸な偶然が重なっただけと思われます。
日本ではまだ同時接種の方法は珍しく、ちょうどそのころに死亡の報告がされたためニュース性が高く、過度の反応になったものと考えられます。

予防接種を受けないことによるデメリットが大きい

いずれにしてもこれらのワクチンを同時接種も含め怖がる必要はありません
ワクチンはどんなものでも数万人単位で接種すれば、ある程度の確率で副反応がでるのが宿命です。

むしろ接種しないことによるデメリットのほうが多く、接種する方がお子様によいと判断できるものは積極的に接種したほうがよいと思います。 

また今回の接種中止をうけて接種間隔が多少開いたとしても、6~7ヶ月程度の遅れであれば全く問題はありません。従来の接種方法を継続することで免疫はつきますのでご安心ください。

尚、当クリニックでは医学的な安全性は問題ないとは思われますが、このようなニュースの後なので、保護者方々の不安などを考慮して、しばらくの間は同時接種を行わず、単独接種のみを行いますのでご了承ください。

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